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九章律 きゅうしょうりつJiu-zhang-lü

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

九章律
きゅうしょうりつ
Jiu-zhang-lü

中国,漢代の法典。漢初高祖のとき,宰相蕭何がつくったと伝えられる (前2世紀頃) 。盗律,賊律,囚律,捕律,雑律,具律,戸律,興律,厩律の9編から成る。戦国,魏の李 悝の『法経六編』が秦に継がれ,これに戸律以下3編 (事律という) を加えたとされる。漢代には九章律のほかに,律の名の多くの成文法があったが,そのなかで九章律は,「正律」「律経」と称されて,前,後漢を通じて法体系の中心をなした。散失してほとんど伝わらない。

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうしょうりつ【九章律 Jiǔ zhāng lǜ】

中国,漢代の法典。戦国魏の李悝(りかい)の《法経》6編すなわち盗・賊・囚・捕・雑・具の各法は秦に伝わって律に改められ,漢初に蕭何(しようか)が戸・興・厩の三つの律をこれに加えて作ったのが九章律だといわれているが,十分に確かではない。漢代には九章律以外にも律の名でよばれる法規は数多く存在したが,九章律は両漢を通じてもっとも基本的な法典として重視された。しかし漢以後になると散逸し,現在ではわずかの逸文が知られるにすぎない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

九章律
きゅうしょうりつ

中国、漢の高祖劉邦(りゅうほう)(在位前206~前195)のとき、相国である蕭何(しょうか)が秦(しん)代の法をもとにつくった漢王朝の基本的法典。戦国魏(ぎ)の文侯(在位前445~前396)時代に、李(りかい)の作成した『法経』6編(盗、賊、囚、捕、雑、具法)が戦国秦の商鞅(しょうおう)によって律と改められ、のちに蕭何が戸、興、厩(きゅう)3編を加えて九章律としたと伝えられる。すでに散逸してしまっているので、その内容はつまびらかではない。しかし清(しん)朝以来の漢律の逸文輯集(しゅうしゅう)作業によって二百数十条の律文が確認されており、九章律に相当すると思われる条文もみられる。[鶴間和幸]

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