九霄(読み)キュウショウ

デジタル大辞泉 「九霄」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐しょう〔キウセウ〕【九×霄】

《「霄」は空の意》天の高い所。九天
「―の雲を望んで」〈太平記・二一〉

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精選版 日本国語大辞典 「九霄」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐しょうキウセウ【九霄】

  1. 〘 名詞 〙 天の最も高いところ。大空。九天。
    1. [初出の実例]「早晩披天見、将心訴九霄」(出典田氏家集(892頃)下・苦雨)
    2. 「悲心遠く九霄(セウ)の雲を望んで」(出典:太平記(14C後)二一)
    3. [その他の文献]〔宋史‐林霊素伝〕

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普及版 字通 「九霄」の読み・字形・画数・意味

【九霄】きゆうしよう(きうせう)

高い空。唐・杜甫〔春、左省(門下省)に宿す〕詩 星はに臨んで動き は九霄に傍(そ)うて多し

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