家庭医学館 の解説
にゅうぼうのしこりにきづいたら【乳房のしこりに気づいたら】
20歳代の若い女性の乳房のしこりは、大部分が乳腺線維腺腫(にゅうせんせんいせんしゅ)などの良性腫瘍(しゅよう)ですが、年齢がすすむにつれて、乳がんなどの悪性腫瘍の頻度が増してきます。乳がんのしこりは原則的にかたいものが多く、乳腺症などの境界が判然としないしこりと比べると、わかりやすいといえます。
いずれにしても、乳房のしこりに気づいたら、良性か悪性かをはっきりさせることがたいせつです。鑑別診断には、しこりを触れて診断する触診のほかに、マンモグラフィー、超音波検査、穿刺細胞診(せんしさいぼうしん)などの補助診断法が必要です。できるだけ、乳腺専門の医師のいる外科を受診して、確実な診断をつけてもらいましょう。