デジタル大辞泉 「乾鮭」の意味・読み・例文・類語 から‐ざけ【▽乾×鮭】 サケの腹を裂いてはらわたを取り除き、塩を振らずに陰干しにした食品。《季 冬》「―も敲たたけば鳴るぞなむあみだ/一茶」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「乾鮭」の意味・読み・例文・類語 から‐ざけ【乾鮭】 〘 名詞 〙① 塩引鮭を一晩冷たい流水に浸し、陰干しにしたもの。北国の特産。寒塩引。《 季語・冬 》[初出の実例]「枯鮭(からざけ)を大刀に帯(は)けて」(出典:今昔物語集(1120頃か)二八)② ( その形状から ) 首をつって死ぬことのたとえ。[初出の実例]「からざけにならふが、〈略〉一文もかねはない」(出典:浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)上)③ 老婆をあざけっていう語。しわくちゃばばあ。[初出の実例]「それはその・干鮭に鰭有る隠居」(出典:雑俳・田刈笠(1756))④ 人をののしっていう語。とるにたりない人間ども。[初出の実例]「数にもたりない乾鮭(カラザケ)めら」(出典:浄瑠璃・摂州渡辺橋供養(1748)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の乾鮭の言及 【サケ(鮭)】より …《本朝食鑑》が書かれた時代には,楚割鮭はもうなかったらしく,これは昔あったもので塩引の類かと推測している。同書はまた乾鮭(からさけ),鮞(はららご∥はらら)といったものの製法についても記載している。乾鮭は《宇治拾遺物語》巻十二の聖宝(しようぼう)僧正の逸話その他に見えるが,内臓を除いてそのまま干し上げたものだという。… ※「乾鮭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by