亀脇村(読み)かめのわきむら

日本歴史地名大系 「亀脇村」の解説

亀脇村
かめのわきむら

[現在地名]羽茂町亀脇

南東は村山むらやま村、北東は小泊こどまり村。南の堂釜どうのかま(現小木町)から続く真野まの湾岸の砂丘素浜そばまの延長に立地し、現在は農村であるが、かつては漁業と製塩業を営み、広い塩木山をもっていた。元禄七年(一六九四)検地帳(亀脇区有)には名請人に次郎右衛門・与十郎・次郎兵衛・甚七郎・小四郎・孫助・佐助・甚四郎らの名がみえるが、このなかにはのちに段丘部から海岸に降りて漁業を営む者もいる。また現在段丘上には亀脇屋敷・亀脇田屋と称する家があり、海辺から上って耕地を開発した家と思われる。「佐州巡村記」では田五町一反余・畑七町二反余、御林は字上山田にある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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