予備役制度(読み)よびえきせいど(その他表記)reserve system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「予備役制度」の意味・わかりやすい解説

予備役制度
よびえきせいど
reserve system

常備兵役一種ではあるが,現役を終った者が市民生活を営みつつ有事召集にそなえるようにした制度。平時の生産を阻害することなく,戦時には一挙に良質の戦闘要員を確保できるという利点があるため,19世紀には国民皆兵制度 (必任義務兵役制度) とともに,次第にこの制度を採用する国が多くなった。日本も 1945年以前は兵役法で,現役義務年限を終った退営者は,陸軍 15年4ヵ月,海軍 12年の予備役に服することが規定されていた。現在の自衛隊にも,退職自衛官のうちから志願制で予備自衛官をつのる制度がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む