予備的動機(読み)よびてきどうき(英語表記)precautionary motive

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「予備的動機」の意味・わかりやすい解説

予備的動機
よびてきどうき
precautionary motive

予期しない支出にそなえて貨幣需要する動機。 J.M.ケインズが『雇用・利子および貨幣の一般理論』においてあげた流動性 (貨幣) に対する需要 (流動性選好) の動機の一つ。ケインズは人々の貨幣保有の動機として,この予備的動機のほか日常消費や営業上の支払いのために貨幣を需要する取引動機,投機的な目的のために貨幣を保有する投機的動機の2つをあげている。 (→流動性選好説 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android