事事(読み)コトゴト

デジタル大辞泉 「事事」の意味・読み・例文・類語

こと‐ごと【事事】

このこと、あのこと。いろいろな事。
「―なすことなくして、身は老いぬ」〈徒然・一八八〉

じ‐じ【事事】

いろいろな事柄出来事。ことごと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「事事」の意味・読み・例文・類語

ことごと‐し・い【事事】

〘形口〙 ことごとし 〘形シク〙 (古くは「ことことし」) おおげさである。大層である。ぎょうさんらしい。ものものしい。
※元永本古今(905‐914)雑体「秋の野になまめきたてる女郎花あなことことし花も一時遍昭〉」
※枕(10C終)一二〇「裳・唐衣など、ことことしく装束(そうぞ)きたるもあり」
ことごとし‐げ
〘形動〙
ことごとし‐さ
〘名〙

じ‐じ【事事】

〘名〙
① いろいろなこと。あれこれの事。ことごと。
※新撰万葉(893‐913)上「一悲一恋是同均、事々含情不陳」
日葡辞書(1603‐04)「Iiji(ジジ)。ヨロヅノ コト〈訳〉すべての事。例、Iijini(ジジニ) カクノゴトクニ アル」 〔書経‐説命中〕
② (事を事とするの意) 仕事を処理すること。〔韓非子‐内儲説・上〕

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普及版 字通 「事事」の読み・字形・画数・意味

【事事】じじ

ことごとに。〔漢書、王伝上〕然れどもは國家の統を惟(おも)ひ、大の恩を揖(しりぞ)け、事事にし、動(やや)もすれば固辭す。

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