二の間(読み)にのま

精選版 日本国語大辞典 「二の間」の意味・読み・例文・類語

に【二】 の 間(ま)

  1. 貴族邸宅で、一の間に続く部屋。
    1. [初出の実例]「はしより西の二のまのひんがしのそばなれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
  2. 和船の間取り名称の一つで、船首から数えて二番船梁と三の間船梁とのあいだにはさまれた部分をいう。江戸時代の廻船仲間では、積荷のできる間だけを船首から数え、二の間を一の間と称するため、そのつぎの間すなわち三の間船梁と淦間(あかま)船梁のあいだの部分をいう。
    1. [初出の実例]「二の間の荷物乍改、一の間え積込、胴の間の荷を乍改、二の間え積込」(出典:倉田家文書(1797‐98)荷打改之事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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