二ノ宮村(読み)にのみやむら

日本歴史地名大系 「二ノ宮村」の解説

二ノ宮村
にのみやむら

[現在地名]宿毛市二ノ宮

和田わだ村の北方、松田まつだ川とささ川の合流点を中心として、北西から流下して高石たこすで篠川に合流する谷川流域をも含む村で、宿毛郷一村。「土佐州郡志」は「縦横二十町許、弘笈・串島・高津川原・田高師・丸野・長野・蕨尾・平井・川原・高田等十村惣曰二之宮、戸凡七十余、其土交砂」と記す。三山ヶ坂には石包丁・石斧などが出土した弥生時代の二ノ宮遺跡があり、文殊山には戦国期の二ノ宮城跡がある。

天正一八年(一五九〇)の宿毛村地検帳にみえる高田たかた村・川原こうら村・二ノ宮村・平井ひらい村・蕨尾わらびお村・坂本さかもと村・弘追ひろおい村・高芦たかあし村・奥高芦村・高津川原こうづかわら村・丸野まるの村・永野ながの(いずれも宿毛を冠する)が江戸時代の二ノ宮村域にあったとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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