最新 地学事典 「二体分布関数」の解説
にたいぶんぷかんすう
二体分布関数
pair distribution function
PDFと略記。非晶質物質のような不規則な原子配列の状態を表現するために用いられる関数であり,物質中に存在するある原子から距離rの位置に原子が存在する確率を表わす関数を二体分布関数と呼び,g(r)=ρ(r)/ρ0と表現する。なお,動径分布関数(RDF)は,4πr2ρ0g(r)で表現される。二体相関分布関数(PDF,G(r))は,距離rを重みとして二体分布関数g(r)に掛け合わせ,これと平均的な状態との差を見ることで非晶質物質のような不規則な構造を表現するもの。PDFは,G(r)=4πrρ0[g(r)− 1]で表わされる。結晶に対しても周期的な平均構造を仮定せずに適用可能であり,局所構造の解析に用いられる。参考文献:米田安宏(2015) 放射光 vol.28:117
執筆者:栗林 貴弘
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

