PDF(読み)ぴーでぃーえふ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「PDF」の意味・わかりやすい解説

PDF
ぴーでぃーえふ

アドビシステムズ社が開発した電子文書のファイル形式。ファイル名にpdfという拡張子がつく。portable document formatの略。ワードプロセッサーやデザイン・レイアウトソフトなどで作成した文書や画像を、データのまま配布したり電子メールに添付して送信する場合、相手先のコンピュータに作成したものと同じソフトウェアがないと、閲覧できなかったりレイアウトや文字のサイズ・書体が再現できないことが多い。PDFフォーマットは、相手先の機種やOS環境、ソフトの有無にかかわらず、オリジナルにかなり近い形を保てるのが特徴である。また、高品質なプリントアウトや印刷用原稿としての利用も可能である。

 アドビシステムズ社が無料で配布しているADOBE READERを使用することで、さまざまな環境でファイルを表示、印刷することができる。作成には、同社のAcrobatを使用するが、多数提供されている低価格な他社製品やフリーウェア無償のソフトウェア)でも可能。なお、PDF1.7は、2008年7月、国際標準化機構(ISO)によりISO32000-1として標準化されている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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