日本歴史地名大系 「二十間坂」の解説 二十間坂にじつけんざか 北海道:渡島支庁函館市旧函館区地区函館二十間坂明治一二年(一八七九)の大火後に防火帯として設定された坂道で、道幅が二〇間(約三六メートル)あることが坂名の由来。同年の大火は三三町、二千二〇〇余戸を焼く大災害となったが、前年の大火で被災したのちに街衢を改正していた弁天(べんてん)町の一帯では焼失家屋を出さなかった。このため当時の市街全域にわたる道路・家屋の改正が計画され、改正道路の道幅は普通の道路で六―一二間、防火線となる道路では二〇間とされた。当坂は、この時二〇間に拡幅された基(もとい)坂とともに防火線として設定された。道路の改正は明治一三年に着手され、同一四年中に竣工(「事業報告」第二編、「函館区史」など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by