二半(読み)ニハン

デジタル大辞泉 「二半」の意味・読み・例文・類語

に‐はん【二半/二判】

[名・形動]《二と三との中間の意から》
どっちつかずであること。また、そのさま。
「見るのもいや、どけてしまってもすまない、―な心持で」〈宮本伸子
江戸時代御目見おめみえ以下譜代下位の格の人。二半場

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「二半」の意味・読み・例文・類語

に‐はん【二半・二判】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 事柄が、二とも三とも決定しないこと。どちらつかずであること。また、そのさま。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「こっちもこういふつまらねへ時だから、二半(ニハン)にいっておゐたのさ」(出典洒落本五大力(1802)二)
  3. にはんば(二半場)俚言集覧(1797頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android