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五大力 ごだいりき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

五大力
ごだいりき

歌謡,浄瑠璃歌舞伎狂言の一系統。五大力とは,元来は五大力菩薩の略で,女からの恋文の封じ目に書く文字であり,また貞操の誓いとして簪 (かんざし) ,小刀,三味線の裏皮などにこの字を書いた。

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デジタル大辞泉の解説

ご‐だいりき【五大力】


五大力菩薩(ぼさつ)」の略。
地歌。作詞者未詳。白川検校作曲。
長唄を杵屋弥十郎が長唄に作曲。歌舞伎狂言五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)」の中でめりやすとして使われた。
五大力恋緘」の通称。

《五大力菩薩が道祖神の本地とされたところから、その力により手紙が無事に届くとされて》江戸時代、主に女性が、相手に無事届くようにと手紙の封じ目に記した文字。「五大力菩薩」とも記した。
江戸時代、女性が魔よけや貞操の誓いとして、かんざし・キセル・三味線の裏皮などに彫ったり書いたりした文字。
五大力船」の略。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

五大力【ごだいりき】

初世並木五瓶作の歌舞伎劇。本外題《五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)》。1794年初演。曾根崎遊廓で起こった薩摩武士の痴情殺傷事件を脚色。芸者小万と深い仲になった薩摩侍勝間源五兵衛が,恋敵(こいがたき)笹野三五兵衛の奸策(かんさく)により,心にもない愛想づかしをした小万を殺害する話。
→関連項目沢村宗十郎

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世界大百科事典 第2版の解説

ごだいりき【五大力】

地歌。のち江戸長唄でもうたわれた。〈五大力〉は五大力菩薩の略。手紙の封じ目にこの3字を書くと,五大力菩薩の加護で無事先方に届くと信じられた。歌詞はしばらく会わずにいる女から男へ送る文。その一節に〈互の心うち解けてうはべは解かぬ五大力〉とある。《歌系図》によれば地歌の作曲は白川検校。享保期(1716‐36)の歌謡を集めた《吟曲古今大全》に見えるのが最も古い。狂言作者初世並木五瓶は1794年(寛政6)2月初演の《五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)》で,芸子菊野が三味線の裏皮に心変わらぬ誓いとして〈五大力〉と書く場面に,地歌の曲節をとり入れて〈めりやす〉として使い,翌年江戸で上演の際は2世杵屋(きねや)弥十郎作曲で,この歌の後半を〈いつまで草のいつまでも〉と歌い出す歌詞に改めて使った。

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大辞林 第三版の解説

ごだいりき【五大力】

「五大力菩薩ぼさつ」の略。
江戸時代、女性が恋文などの封じ目に記す語。五大力菩薩の加護によって封が解けずに確かに相手に届くように願うまじない。
から転じて〕 江戸時代、女性が三味線・簪かんざし・キセルなどに記す誓いや魔よけの語。 「銀流しの-の簪を/滑稽本・膝栗毛 2
「五大力船せん」の略。
「五大力恋縅ごだいりきこいのふうじめ」の通称。

出典|三省堂
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