最新 地学事典 「二型性」の解説
にけいせい
二型性
dimorphism
同一種の生物の個体が,ある形態・形質などについて多様性を示すことを多型性(polymorphism)というが,二つの異なる形態・形質がはっきりしている場合,これを二型性という。次のようなものが知られている。1)雌雄の形態が異なる性的二型性(チョウチンアンコウでは雄が極端に小さく雌に寄生している)。2)群体を構成する動物において,その個体に異なる二型がみられるもの(Volvoxの栄養個虫と生殖個虫など)。3)群体をつくるときと,単体のときの違いのあるもの(群体サンゴなど)。4)機能の相違による形態の差がある不稔二型性(ミツバチの働きバチと女王バチ)。5)季節二型性(蝶類の春型と夏型など)。6)生活環内の世代二型性(有孔虫などにおける無性世代と有性世代)。
執筆者:氏家 宏・後藤 仁敏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

