二宮川
にのみやがわ
口能登と富山県の境を走る石動山系の主峰石動山(五六五メートル)を源とし、鹿島町二宮を山口として邑知地溝帯北部へ流れ出る。流路延長一七キロ余、二級河川。二宮より鹿島町・鳥屋町の境を北流し、七尾市西端をよぎって田鶴浜町を北流して七尾西湾に注ぐ。下流田鶴浜町地内で舟尾川・川尻川に分流する。支流に石塚川・伊久留川・吉田川・池崎川があり、流域面積六一・一平方キロの中能登第一の河川。
天正八年(一五八〇)九月一日長連竜は織田信長から鹿島半郡を与えられるが(「織田信長朱印状」長文書)、半郡とは当川の左岸をさすといわれ、文禄二年(一五九三)の鹿島半郡高帳では右岸の村も若干みられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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