二度の駆(読み)にどのかけ

精選版 日本国語大辞典 「二度の駆」の意味・読み・例文・類語

にど【二度】 の 駆(かけ)

  1. 源氏平家の一の谷の合戦の時、生田の森で源氏の梶原景時は、苦戦の末一度引いたが、一人奮闘している長子景季に気づいて、再び討ち入り、景季を助け出したということ。転じて、戦場で一度戦って退き、再び攻め入ること。
    1. [初出の実例]「梶原が二度のかけとは是也」(出典:平家物語(13C前)九)
  2. 一度退いて、再び訪れること。
    1. [初出の実例]「蘓生る身は此娑婆へ二度の欠」(出典:俳諧・千代見草(1692))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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