二本松提灯祭り(読み)にほんまつちょうちんまつり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二本松提灯祭り」の意味・わかりやすい解説

二本松提灯祭り
にほんまつちょうちんまつり

福島県二本松市二本松神社で毎年 10月4~6日に行なわれる例祭氏子 7町内が出す 1台あたり約 300個のちょうちんを飾りつけた太鼓台で知られ,日本三大ちょうちん祭りの一つに数えられている。太鼓台は屋台型の引き物で,大太鼓,小太鼓,囃子が乗り,屋根の上には神の依代とされる「すぎなり」という可動式の三角錐のちょうちん枠が取り付けられる。二本松藩藩主丹羽光重が寛永20(1643)年に二本松神社を現在地に移転させ,領民に自由に参拝させたのが始まりと伝えられ,祇園祭にならって行なうようになったともいう。かつては旧暦 8月15日を挟んで行なわれていたが,1918年の大火以降,今日の日取りになった。初日は宵宮祭で,7町内の太鼓台が二本松神社の篝火をそれぞれ紅ちょうちんに移して街を練り歩く。翌日は二本松神社の神輿渡御と太鼓台の合同引き回しがあり,神輿の宮入り後,夜の各町での太鼓台曳行となる。最終日には,昼間は各町での曳行,夜は 7町内が二手に分かれて合同引き回しが行なわれる。

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