二本松神社
にほんまつじんじや
[現在地名]二本松市本町
JR東北本線二本松駅の北方現市街地を見下ろす丘の上にある。藩政期には御両社とよばれ、熊野・八幡両社の相殿(熊野宮は祭神伊佐奈美命・事解男命・速玉男命、八幡宮は祭神品陀和気命・気長足媛命)。明治五年(一八七二)に二本松神社と改称。創建は明らかでないが、久安年間(一一四五―五一)に安達盛長が田地ヶ岡に熊野大神を勧請して守護神としたと伝え、その後奥州探題畠山満泰がその氏神八幡神を合祀し、霧ヶ城の東郭に八幡神、西郭に熊野社を祀り守護神として崇敬した(松府来歴金華鈔・相生集)。江戸時代には安達・安積両郡の総鎮守で「熊野宮八幡宮両社」とよばれた(積達大概録・相生集)。両社が現在地に鎮座したのは寛文元年(一六六一)で、丹羽光重年譜(二本松市史)に鎮守熊野八幡両社の宮殿を城南の山上に経営するとあり、「松府来歴金華鈔」には栗ヶ柵山出丸を転じて熊野八幡の両社を遷座勧請するとある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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二本松神社
福島県二本松市にある神社。祭神は二本松大神(熊野大神、八幡大神)。熊野宮・八幡宮の相殿であることから古くは「御両社」と呼ばれた。毎年10月に行われる例大祭は「二本松の提灯祭」として知られる。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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