二本松氏(読み)にほんまつうじ

改訂新版 世界大百科事典 「二本松氏」の意味・わかりやすい解説

二本松氏 (にほんまつうじ)

のちに室町幕府の管領家となった畠山氏の一族。陸奥国の国人領主。奥州管領家。南北朝動乱中の1345年(興国6・貞和1),畠山国氏・吉良貞家両名が幕府より奥州管領に任命され,翌年,多賀国府(現,宮城県多賀城市)に着任。観応の擾乱(じようらん)のさい,国氏は父高国とともに貞家と争って自決させられるが,国氏の子国詮はのがれて,一時管領職を復す。その後加美郡,黒川郡など遠隔地の所領を失い,子孫が安達郡二本松(現,福島県二本松市)を根拠として,二本松氏を称した。1460年(寛正1),関東・東北の諸将に下された将軍足利義政の御内書には,二本松七郎の名がみえる。戦国期,安達郡は戦国大名伊達・蘆名両氏の抗争の場となり,二本松氏は両氏の間を揺れ動く。1585年(天正13),義継は伊達輝宗・政宗父子と争って,輝宗とともに死す。翌年,政宗は二本松城を攻め,義継の子義綱は城に火を放って会津にのがれ,二本松氏は滅んだ。
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