二次性高血圧症(読み)にじせいこうけつあつしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二次性高血圧症」の意味・わかりやすい解説

二次性高血圧症
にじせいこうけつあつしょう

高血圧症のうち,血圧を上げる原因となる病気がはっきりしているものをいう。原因として最も多いのは腎臓の病気で,この場合は腎性高血圧とも呼ぶ。急性ないし慢性糸球体腎炎,慢性腎盂腎 (じんうじん) 炎,多発性のう胞腎,その他ほとんどあらゆる種類の腎臓病高血圧の原因になる。ことに腎臓の障害が進み人工透析 (人工腎臓など) や腎移植を必要とする状況になると 80%以上は高血圧を合併している。次に多いのは副腎の病気で,各種のホルモンが副腎で過剰に生産・分泌されるときに起こる。原発性アルドステロン症クッシング症候群褐色細胞腫がその代表例である。

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