コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

褐色細胞腫

4件 の用語解説(褐色細胞腫の意味・用語解説を検索)

栄養・生化学辞典の解説

褐色細胞腫

 腫瘍の一種.副腎髄質パラガングリオンなどのクロム親和性組織より生成.良性が多いがカテコールアミンを分泌するため高血圧を起こす場合が多い.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

家庭医学館の解説

かっしょくさいぼうしゅ【褐色細胞腫 Pheochromocytoma】

[どんな病気か]
 副腎(ふくじん)の髄質(ずいしつ)にできた腫瘍(しゅよう)によって、自律神経(じりつしんけい)にはたらくアドレナリンノルアドレナリン(まとめてカテコラミンとかカテコールアミンと呼びます)が過剰に分泌(ぶんぴつ)されて、高血圧をおこす病気です。
 若い人が、ひどい高血圧をおこすのは、この病気が原因のことがあります。
 高血圧のほか、顔面の紅潮(こうちょう)、ひどい発汗、動悸(どうき)、頭痛などもおこります。
 これらの症状は、長く続く場合もありますが、ときどき発作的におこる場合もあります。
[検査と診断]
 血液と尿をとって、その中に含まれるカテコラミンの量を調べると、増加しているのがわかります。腫瘍をさがすために、CTスキャン、MRI、血管造影などの画像診断を行ないます。
[治療]
 腫瘍を摘出すれば治ります。手術ができない場合には、血圧を下げる作用のある交感神経遮断薬(しゃだんやく)(α(アルファ)受容体遮断薬)を使用します。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

世界大百科事典 第2版の解説

かっしょくさいぼうしゅ【褐色細胞腫 pheochromocytoma】

副腎髄質やまれにはツッカーカンダル器官などの傍神経節クロム親和性細胞から生じた腫瘍で,カテコールアミンcatecholamines(アドレナリン,ノルアドレナリンなどのアミン類)を産生する。クロム染色により,腫瘍細胞は黄褐色に染まる。ほとんど副腎に発生するが,まれには骨盤腔,縦隔,頸部などにも発生する。90%は良性であるが,10%は悪性で転移がみられる。症状は,特徴的な高血圧のほかに,頭痛,動悸,胸痛,発汗,顔面蒼白,四肢冷感,やせなどがみられる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

褐色細胞腫
かっしょくさいぼうしゅ

副腎(ふくじん)髄質細胞、ときに交感神経系のクロム親和細胞から発生する腫瘍(しゅよう)。腫瘍細胞からカテコールアミン(アドレナリンやノルアドレナリン)が大量に分泌されるためにいろいろな症状がおこる。おもなものは高血圧と糖尿病である。高血圧は発作的におこる場合と、持続的に血圧が高い場合とがある。発作的な場合は、急に不安感や緊張感に襲われ、動悸(どうき)や頭痛が始まる。脈が速くなったり手足が冷たくなり、ときには耳鳴りや吐き気、嘔吐(おうと)がみられる。また尿糖がしばしば出る。発作は数分から1、2時間、ときには数日続くこともある。しかしこのようなはっきりした発作がなく、いつも血圧が高く、また糖尿病になっている場合もある。診断には血中および尿中のカテコールアミンを測定する。治療は手術によって腫瘍を摘出する。高血圧で諸器官が悪くならないうちに手術をすれば完全に治る。[高野加寿恵]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

褐色細胞腫の関連キーワード副腎副腎髄質副腎皮質福人副腎髄質ホルモン不死身眼瞼縁炎(ただれ目)眼窩眼筋炎急性副腎不全(副腎クリーゼ)副腎インシデンタローマ(副腎偶発腫)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

褐色細胞腫の関連情報