二次電子放出(読み)にじでんしほうしゅつ(その他表記)secondary electron emission

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二次電子放出」の意味・わかりやすい解説

二次電子放出
にじでんしほうしゅつ
secondary electron emission

電子金属またはその酸化物ハロゲン化物などに衝突させたとき,電子自体の反射ほかに,その固体表面から別の電子 (二次電子) が放出される現象。このためには,初めの電子 (一次電子) がある値以上のエネルギーをもっていなければならない。これを利用したものに光電子増倍管,パルス発生用の二次電子管などがある。

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改訂新版 世界大百科事典 「二次電子放出」の意味・わかりやすい解説

二次電子放出 (にじでんしほうしゅつ)

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世界大百科事典(旧版)内の二次電子放出の言及

【電子放出】より

…しかし外部からの何らかの刺激により,物質内の電子がエネルギーを得て真空準位より高いエネルギーをもつようになると,その電子は真空中に放出される。電子がエネルギーを得て真空中に放出される原因は種々あり,それによって,熱電子放出,二次電子放出,電界放出,エキソ電子放出,光電子放出などと呼ばれる。
[熱電子放出]
 固体が熱せられると,固体を形成している原子の振動が激しくなり,電子は原子振動からエネルギーを得て固体外に飛び出すようになる。…

※「二次電子放出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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