五十嵐保(読み)いからしほ

日本歴史地名大系 「五十嵐保」の解説

五十嵐保
いからしほ

現下田村の五十嵐川によって形成された下田盆地一帯に広がる。上杉長棟(憲実)越後知行分重書案(上杉家文書)に収められた明徳四年(一三九三)七月一六日の室町将軍家御教書に「上杉安房入道々合代景実申越後国衙内蒲原津、并五十嵐保事」とあり、もとは国衙領で、関東管領上杉朝房の所領の一部であり、また幕府は小国三川守・白河兵部少輔の押領を停止している。室町後期の蒲原郡段銭帳(米沢市立図書館蔵)に五十嵐保の記載があることから、蒲原郡司の管轄下にあり、守護領化していたと思われる。江口之村・当沢之村などの村名のほか、長尾平右衛門尉や五十嵐豊後入道など一三名の段銭収納人の名がみえ、保内の領有関係の一端がうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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