五殿跡(読み)いつつじどのあと

日本歴史地名大系 「五殿跡」の解説

殿跡
いつつじどのあと

[現在地名]上京区西五辻東町

鳥羽上皇御所の一。「三長記」に「五辻南、大宮西、櫛笥末」とあり、中古京師内外地図は当地付近に「五辻殿」と記す。

造営は建仁三年(一二〇三)で、藤原信清が播磨国を賜って造進した(伏見宮御記録)。翌元久元年(一二〇四)御堂より小御所が早く完成したので(明月記・仲資王記)、七月二九日に安鎮法が修せられ(阿娑縛抄)、八月八日に後鳥羽上皇が新御所の五辻殿へ移った(百錬抄)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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