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阿娑縛抄(読み)あさばしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

阿娑縛抄
あさばしょう

天台密教の諸尊法,経法に関する儀軌口伝や図像をはじめ,修法の記録や諸寺略記などを収録した台密では唯一の図像集。 228巻あるいは 227巻。承澄 (1205~82) ,一説には尊澄によって撰述され,広く天台,真言両密教の図像集を参照して,文永 12 (75) 年頃までに大要が成立,その後も増補が行われた。

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デジタル大辞泉の解説

あさばしょう〔アサバセウ〕【阿娑縛抄】

台密における教相事相を集大成した図像集。227巻、または233巻。小川承澄の編で建治元年(1275)完成とも、門下の尊澄の編で正元元年(1259)完成ともいわれる。二百巻抄。

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世界大百科事典 第2版の解説

あさばしょう【阿娑縛抄】

鎌倉中期の仏教書。比叡山の僧極楽房承澄の編。228巻。30余年をかけて1275年(建治1)に完成し,その後も補訂が加えられた。密教の灌頂(かんぢよう)や種々の行法に関する作法は,平安時代末から複雑に分化し,数々の流派による秘伝が生まれた。小川僧正と呼ばれた承澄は,覚審,忠快らに学び,台密諸流の学説・口伝を集めて部門ごとに整理して本書を作り,台密の教学と作法を集大成した。阿,娑,縛の3字はそれぞれに胎蔵界の仏部,蓮華部,金剛部を示す種子(しゆじ)で,胎蔵界のいっさいを示している。

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大辞林 第三版の解説

あさばしょう【阿娑縛抄】

鎌倉時代の仏書。極楽房承澄しようちようの撰。二二八巻。1275年完成。台密の教学と作法を集大成したもの。灌頂かんじよう道場・仏具類・尊像・曼荼羅まんだらなどの図が多数含まれ、図像集として名高い。

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