五箇新郷(読み)ごかしんごう

日本歴史地名大系 「五箇新郷」の解説

五箇新郷
ごかしんごう

[現在地名]豊田市和会かずえ

市域南端の安城市に接する部分に位置する。寛文五年(一六六五)に岡崎藩主水野忠善が、この付近の荒蕪地開墾を命じたことによって成立。「碧海郡誌」に「始め新開地に家居せしもの上村より七戸、下村より五戸、国江より八戸、馬場より八戸、粟寺より十三戸なりしと云ふ」とあり、各村の名をとって、上村かみむら新郷・下村新郷国江くにえ新郷・馬場ばば新郷・粟寺あわでら新郷とよばれた。寛文八年岡崎藩によって検地が行われた。国江・粟寺・馬場の三新郷の検地帳(豊田市史)によると、名請人は一町五反から二町未満の田畑をほぼ平均して名請しており、名請地の大半が水田で占められていることがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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