五障三従(読み)ゴショウサンジュウ

デジタル大辞泉 「五障三従」の意味・読み・例文・類語

ごしょう‐さんじゅう〔ゴシヤウ‐〕【五障三従】

五障1と3種の忍従。ともに女性の身が負うという宿命的なもの。ごしょうさんしょう。→三従さんじゅう

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精選版 日本国語大辞典 「五障三従」の意味・読み・例文・類語

ごしょう‐さんじゅうゴシャウ‥【五障三従】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じゅう」は「従」の慣用音 ) ( 「三従」は、女性が未婚のときは父に従い、結婚した後は夫に従い、夫が死ねば子に従うこと ) 五障と三従(さんじゅう)。ともに女性の身にそなわる宿命的なもの。ごしょうさんじゅ。ごしょうさんしょう。
    1. [初出の実例]「忝く彌陀の本願に乗じて、五障三従(ごシャウさんジュウ)の苦しみをのがれ」(出典:高野本平家(13C前)灌頂)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五障三従」の意味・わかりやすい解説

五障三従
ごしょうさんしょう

仏教用語。女性が生れつき身にそなえている5種の障害 (→五障 ) と,女性が従うべきものとされた3つの道 (三従) すなわち幼時には父母に従い,結婚しては夫に従い,老いたときには子に従うこと。

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世界大百科事典(旧版)内の五障三従の言及

【五障】より

…女性差別につながる見方である。三従(さんしよう)(幼時は親に,結婚すれば夫に,老いては子にそれぞれ従う)と連用して,五障三従といわれる。また修道上の五つの障害を指す場合もある。…

※「五障三従」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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