コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

五障 ごしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

五障
ごしょう

仏教用語。 (1) 女性がもつ5種の妨げ。女性は,梵天王帝釈天魔王転輪王,仏になることができないことをいう。 (2) 信,精進,念,定,慧の5善根の障害となる,瞋,,怨をいう。 (3) 修行の妨げとなる煩悩障業障,生障,法障所知障をいう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ご‐しょう〔‐シヤウ〕【五障】

仏語。
女性のもつ5種の障害。女性は修行しても、梵天王(ぼんてんのう)・帝釈天(たいしゃくてん)・魔王・転輪聖王(てんりんじょうおう)・仏にはなれないということ。五礙(ごげ)。五つの障り。
修行の妨げとなる5種のもの。煩悩障(ぼんのうしょう)・業障(ごっしょう)・生障・法障・所知障。
五善根の障りとなる欺・怠・瞋(しん)・恨・怨(おん)の五つ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

ごしょう【五障】

仏教用語。五種の障害のことで,仏教では女性には生まれながらに五つの障(さわ)りがあるという。すなわち《法華経》に,女性は梵天王(ぼんてんおう),帝釈天(たいしやくてん),魔王,転輪聖王(てんりんじようおう),仏になることができない,と説かれている。女性がもっているこの五種の障害を,月の光をおおう霞や雲にたとえて五障の霞,五障の雲,また氷にたとえて五障の氷などという。女性差別につながる見方である。三従(さんしよう)(幼時は親に,結婚すれば夫に,老いては子にそれぞれ従う)と連用して,五障三従といわれる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ごしょう【五障】

〘仏〙
女性は、女性であるが故に梵天ぼんてん・帝釈たいしやく天・魔王・転輪聖王じようおう・仏身の五つの地位を得ることができないということ。五つの障さわり。五礙ごげ
修行の妨げとなる五つの障害。煩悩障ぼんのうしよう・業障ごつしよう・生障しようしよう・法障ほつしよう・所知障。五礙。
悟りの智慧を得るための五力を妨げる欺・怠・瞋・恨・怨。五礙。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の五障の言及

【女人禁制】より

… 女人禁制習俗の成立については,まず男性優位の社会・観念が確立し,女性の地位が相対的に低下したこと,また神意を伝えるという女性の宗教的な役割が形骸化したこと,さらに女性を不浄なものと説く仏教の解説などが結びついて成立したといえる。仏教では,《法華経要解》に〈梵王は浄行なり,帝釈は少欲なり,魔王は堅固なり,輪王は大仁なり,仏は万徳なり,しかるに女人は染多く,欲多く,懦弱なり,妬害なり,煩悩具足して皆上に反す,故に五障と名付く〉とあり,最澄臨終の遺言に〈女人の輩は寺側に近づくことを得ざれば,何に況んや院内聖浄の地をや〉とあるように,女性を修行の妨げになる存在と位置づけ,結界を設けて女性の立入りを禁じてきた。こうした考え方はとくに聖浄を重んじ苦行を旨とする山岳修行者に受け入れられ,修験道の隆盛や山岳信仰の発展とともに広く普及したのである。…

※「五障」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

五障の関連キーワード五礙・五碍五つの障り変成男子女人成仏女訓抄如円尼光日尼智慧仏身五力五礙

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

五障の関連情報