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三従 さんじゅうSan-cong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三従
さんじゅう
San-cong

中国で,古来用いられた婦人の生涯に対する箴言 (しんげん) 。『礼記』や『儀礼』などにもみえる。女性は「幼にしては父兄い,嫁してはに従い,夫死しては (老いては) 子に従う」ものとされ,家庭のなかにおける婦人の従属性を示す言葉。男性中心の儒教道徳から生れた女性道徳の原則。

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デジタル大辞泉の解説

さん‐じゅう【三従】

《「儀礼」喪服から》昔、婦人の守るべきものとされた三つ事柄結婚前には父に、結婚後は夫に、夫の死後は子に従うということ。

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世界大百科事典 第2版の解説

さんじゅう【三従 sān cóng】

旧中国で女性の生涯を通じての従属的地位を表した道徳的教え。《儀礼(ぎらい)》や《礼記(らいき)》など儒学の古典に根拠をもち,婦人は〈いまだ嫁せずして父に従い,すでに嫁して夫に従い,夫死して子に従う〉べきものとされた。〈七出〉(三不去七出)とともに,男性中心の考え方であるが,同時にこれが女系を排除する宗族を存続させる意識に裏づけられた思想であることに注意すべきである。【植松 正】

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大辞林 第三版の解説

さんじゅう【三従】

女性は、生家では父に従い、嫁しては夫に従い、夫の死後は子に従うということ。仏教や儒教による教え。婦人の三従。

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世界大百科事典内の三従の言及

【五障】より

…女性差別につながる見方である。三従(さんしよう)(幼時は親に,結婚すれば夫に,老いては子にそれぞれ従う)と連用して,五障三従といわれる。また修道上の五つの障害を指す場合もある。…

※「三従」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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