五雑組(読み)ござっそ(その他表記)Wǔ zá zǔ

改訂新版 世界大百科事典 「五雑組」の意味・わかりやすい解説

五雑組 (ござっそ)
Wǔ zá zǔ

中国,明代末期の謝肇淛(しやちようせつ)(1567-1624)の随筆集。16巻。天・地・人・物・事の5部に分け,古今の文献実地見聞などに基づいた豊富な話題を,柔軟な批評眼で取り上げている。特に民俗に関するものには興味深いデータが多い。日本でも江戸時代には広く愛読され,一種の百科全書的な用途で利用された。有能な行政官でもあり,多才な詩人でもあった著者らしい著述。五雑組とは五色の糸でよった組みひもの意。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 義高

関連語をあわせて調べる

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む