日本歴史地名大系 「五馬市村」の解説 五馬市村いつまいちむら 大分県:日田郡天瀬町五馬市村[現在地名]天瀬町五馬市本城(ほんじよう)村の西にあり、五馬・八本木(はちほんぎ)・山口(やまぐち)・二杖(ふたつえ)・川原(こうばる)・八久保(はちくぼ)などの集落がある。竹田・日田往還が通る。「豊後国風土記」に五馬媛・五馬山とあり、五馬庄の鎮守であったという五馬媛を祀る玉来(たまらい)神社の応永二年(一三九五)銘の棟札に五馬庄玉来宮、天正八年(一五八〇)と推定される四月二三日の大友義鎮感状(大友家文書録)に五馬庄とみえるなど、五馬の地名は古い。慶長六年(一六〇一)の予州替地御知行所目録(佐伯藩政史料)および同七年の玖珠郡・日田郡御蔵入目録(同史料)では五馬庄の内とみられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報