20世紀日本人名事典 「井原昂」の解説
井原 昂
イハラ ノボル
江戸時代末期〜大正期の官史,志士 島根県知事。
- 生年
- 天保11年10月13日(1840年)
- 没年
- 大正12(1923)年1月15日
- 出生地
- 土佐国高岡郡佐川(高知県佐川町)
- 旧姓(旧名)
- 古沢
- 別名
- 別名=岩神 圭一郎,通称=応助
- 経歴
- 土佐藩士で深尾家臣・古沢南洋の長男に生まれる。本家の岩神氏を嗣ぎ岩神圭一郎と称す。更に曾祖父・井原家を再興し、井原昂と名乗った。武市瑞山に剣を学び、文久元年(1861年)土佐勤王党に加盟する。2年上京し、平井隈山の宿に投じ列藩の志士と交わる。3年武市の下獄に関わり、父、弟・迂郎(滋)と共に入獄。慶応3年(1867年)赦免され、深尾重愛に従い松山討伐に従軍する。明治初年に藩兵の教頭・助教を経て、3年東京に出て一等士官となり官界に入る。4年大阪鎮守台出仕、ついで司法省検事局、8年元老院権少書記官を務める。9年高知県権参事となるが、10年官を辞して大江卓らと立志社の挙兵計画に加わり禁獄10年の刑を受け秋田監獄に入る。16年特赦出獄し、のち山梨県大書記官、35〜37年島根県知事を務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報