井戸尻綱場跡
いどじりつなばあと
[現在地名]恵那市笠置町河合
河合と対岸藤の辺りでは、木曾川の幅がやや広くなり水流も緩やかになる。上流から流されてきた木材は、いったんここで止めて集積し、再び大川狩が行われた。そのための綱場が享保一二年(一七二七)に設けられた。翌一三年の郡方役所の調(尾張地方古義)によると、岩村藩領藤村井戸尻と、苗木藩領河合村井戸尻には綱場が二ヵ所あり、番所が藤村に二ヵ所、河合村に二ヵ所あった。綱場には白口蔓と割竹で編んだ大綱を張り渡し、両岸の岩に固定して流れてきた木材を止める。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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