井波彫刻(読み)いなみちょうこく

事典 日本の地域ブランド・名産品 「井波彫刻」の解説

井波彫刻[木工]
いなみちょうこく

北陸甲信越地方、富山県の地域ブランド。
砺波市南砺市で製作されている。江戸時代中期、京都から派遣された御用彫刻師・前川三四郎に井波大工が彫刻の技術を教わったことに始まるという。江戸時代末期頃まで主に神社仏閣彫刻などにその技法を競っていた。現在、豪華な寺社彫刻から民家の室内彫刻へと移り変わっている。特に、欄間彫刻に優れる。1975(昭和50)年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「井波彫刻」の解説

井波彫刻

富山県南砺市を中心に生産される、欄間置物などの木彫工芸品。18世紀中頃に焼失した瑞泉寺の本堂再建のため、京都から呼び寄せられた御用彫刻師が、井波地域の大工に技術を伝えたのが起源と伝わる。国指定伝統的工芸品。

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