日本大百科全書(ニッポニカ) 「井草八幡宮」の意味・わかりやすい解説 井草八幡宮いぐさはちまんぐう 東京都杉並区善福寺(ぜんぷくじ)に鎮座。祭神は応神(おうじん)天皇。1189年(文治5)源頼朝(よりとも)が奥州征討の途次、当地で霊験を受け、平定後の1193年(建久4)に創建。社前にあった老松「井草八幡の松」はその際の手植えであると伝えている。江戸時代には徳川家光(いえみつ)が社殿を造営したのをはじめ、地頭今川氏の崇敬も厚かった。旧郷社。例祭は井草祭とよばれ、10月1日~3日。文華殿(ぶんかでん)、民俗資料館があり、石器時代の遺物や民具も収集されている。[佐野和史] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例