日本歴史地名大系 「井辺前山古墳群」の解説 井辺前山古墳群いんべまえやまこふんぐん 和歌山県:和歌山市河南地区森村井辺前山古墳群[現在地名]和歌山市森小手穂岩橋(いわせ)山塊西端の小山塊、標高一〇二・二メートル、東西八〇〇メートル、南北二〇〇メートルの福飯(ふくいい)ヶ峯に築造された古墳群。六基の前方後円墳と五〇基余の円墳からなり、中央支群・東支群・西支群の三支群で構成される。中央支群の井辺八幡山(いんべはちまんやま)古墳は標高五四メートルに築かれた前方後円墳。盟主的規模で築造がなされている。墳丘は全長八八メートル三段築成で、くびれ部両側に造出しを設け、三段の円筒埴輪が部分的に囲繞している。両造出し部より出土した埴輪は、顔に入墨をした人物、頭頂部に溝状表現のある人物、力士などの特徴のある人物埴輪のほか、器財埴輪・動物埴輪など種類にも富む。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by