交唱(読み)こうしょう(その他表記)antiphonal singing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「交唱」の意味・わかりやすい解説

交唱
こうしょう
antiphonal singing

2つの合唱または2群の歌手交替による歌い方。古代から世界各地の民謡祭式音楽で行われた。旧約聖書の『詩篇』は2行ずつ対をなし交唱で歌われた。イエメンユダヤ人の民謡,アフリカの諸民族の音楽にもその例がみられる。

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世界大百科事典(旧版)内の交唱の言及

【合唱】より

…広義には集団による歌唱の形をいうが,狭義にはいくつかの声部に分かれて歌う形,とくにその各声部が複数の歌い手で歌われる形をさす。単一声部を複数の歌い手で歌う形態を斉唱(ユニゾン),各声部をそれぞれ1人で歌う形態を重唱,また独唱と合唱が掛合いをする形態を応唱,二つあるいはそれ以上のグループが互いに掛合いをする形態を交唱または複合唱という。一般に児童合唱,男声合唱,女声合唱,混成合唱があり,声部は2からあるが,ソプラノ,アルト,テノール,バスからなる混成4部が標準とされる。…

※「交唱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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