大学・大学部局間で結ぶ協定に基づき,2国の大学の学生を,通常半年ないし1年程度の間交換し学ばせる制度。学生にとっての利点は,自国校で授業料を支払い,留学期間と取得単位(一部)を卒業要件に充当しうる,留学先の情報が豊富で適応しやすい等がある。協定大学側には,在学者総数を安定化しつつ学生の多様化を図り,留学先の学生の状況が把握しやすい等のメリットがある。他方,参加学生には,異文化への適応力以上に,外国語を含む十分な学力と勉学意欲が求められる。協定大学側は,質の高いカリキュラムの透明化をはじめ,教学制度上のさまざまな調整等の課題を負う。協定に基づく最大の派遣先,アメリカ合衆国への日本人学生数が,日本へのアメリカ人留学生数に比べ,数倍の輸出超過である一事に照らしても,対等な「交換」留学の困難が伺える(日本学生支援機構資料)。にもかかわらず,グローバル化の中,交換留学は徐々に複数学位課程(joint-degree programs)に移行するであろう。
著者: 立川明
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
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