亥の子餅(読み)いのこもち

  • ×亥の子餅
  • いのこもち〔ゐのこ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

旧暦 10月のの日につくるをいう。この餅を食べると無病息災でいられるという中国の俗信が日本に移入されたもの。平安時代以来,いのししの多産にあやかって朝廷などで産育祈願のために亥の子の形につくった餅 (亥猪ともいう) が贈答されてきた。民間には亥の子に関する信仰内容が次第に変遷しながら普及したらしい。西日本を中心として秋の収穫祭と結びつき,この日に亥の子餅をつくり,作神様などに供え祀っている。この餅は,親類や農作業を手伝ってくれた人などに配られる。また子供たちがこの餅をもらって歩く風習もみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

ユニコーン企業

企業としての評価額が10億ドル(約1250億円)以上で、非上場のベンチャー企業を指す。ベンチャー企業への投資を専門的に行う投資会社を「ベンチャーキャピタル(venture capital)」と呼ぶが、...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android