デジタル大辞泉 「京野菜」の意味・読み・例文・類語 きょう‐やさい〔キヤウ‐〕【京野菜】 京都地方で明治以前から栽培されている特産野菜。壬生菜みぶな・九条ネギ・伏見トウガラシ・賀茂ナス・酸茎菜すぐきななど。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「京野菜」の意味・わかりやすい解説 京野菜【きょうやさい】 京都特産の野菜。海から離れた京都では,古くから野菜の栽培に力が注がれ,京都の風土に根ざした優れた野菜が生み出されてきた。京都府では1987年に,これらの中から34種の野菜を〈京の伝統野菜〉に選定し,その保存を図っている。これらの野菜は明治以前に導入され,京都府内で栽培されているもので,タケノコは含まれるがキノコやシダ類は除かれる。主なものには聖護院ダイコン,聖護院カブ,水菜,壬生菜(みぶな),賀茂ナス,鹿ヶ谷カボチャ,伏見トウガラシ,エビイモ,堀川ゴボウ,九条ネギ,クワイ,京タケノコなどがある。また現存しないもの3種も伝統野菜に選定し,さらに万願寺トウガラシや花菜など3種を伝統野菜に準じる野菜としている。このほか,伝統野菜の定義からははずれるものの,金時ニンジンや丹波黒大豆の枝豆である紫ずきんなども京野菜として知られている。大量生産には向かないが,通常の野菜に比べて食物繊維やビタミン,ミネラルなどが豊富なものが多い。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報