人の親(読み)ヒトノオヤ

精選版 日本国語大辞典 「人の親」の意味・読み・例文・類語

ひと【人】 の 親(おや)

  1. 人たるものの親。人倫にのっとった存在としての親。⇔人の子
    1. [初出の実例]「人祖(ひとのおや)のおのが弱児を養治す事の如く」(出典:続日本紀‐慶雲四年(707)七月一七日・宣命)
  2. 祖先。祖。
    1. [初出の実例]「人祖(ひとのおや)の 立つる言立 人の子は 祖の名絶たず 大君奉仕(まつろ)ふものと」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇九四)
  3. 他人の親。
    1. [初出の実例]「人の親の身まかりけるに 大寒や人のいのちも極(きはめ)月」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android