人国(読み)ヒトクニ

デジタル大辞泉 「人国」の意味・読み・例文・類語

ひと‐くに【人国/他国】

都以外の地方。他国。
「―は住み悪しとそいふすむやけくはや帰りませ恋ひ死なぬとに」〈・三七四八〉
外国異邦
黄金は―より献ることは有れども」〈続紀宣命・詔一二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「人国」の意味・読み・例文・類語

ひと‐くに【人国・他国】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よその国。自分の住む土地以外の地方。遠国
    1. [初出の実例]「朝露の消やすき我身比等国(ヒトくに)に過ぎかてぬかも親の目を欲り」(出典万葉集(8C後)五・八八五)
  3. 外国。異国
    1. [初出の実例]「黄金は人国(ひとくに)より献ることは有れども」(出典:続日本紀‐天平勝宝元年(749)四月一日・宣命)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android