人工時効(読み)じんこうじこう(その他表記)artificial aging

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人工時効」の意味・わかりやすい解説

人工時効
じんこうじこう
artificial aging

金属材料の特性を改善させるために高温に保持する熱処理の一種。高温時効,焼戻し時効などともいう。高力軽合金では必ずこの処理を施すが,最大の効果を得るには溶体化処理,焼入れ,時効処理の温度および時間が大切な要因なので,JISでは各材料について標準処理が示されている。たとえば,ジュラルミン 2014は 495~505℃で溶体化処理後水中に焼入れ,170~180℃では8~12時間時効である。ベリリウム銅も人工時効合金で,時効は 315℃,180分で行われ,時効後はばね性が著しく向上する。以上はG-P帯形成による人工時効硬化であるが,析出硬化あるいは共析を促す鉄鋼類の焼戻し処理も広い意味では人工時効である。

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