軽合金(読み)けいごうきん(英語表記)light alloys

  • light alloy
  • けいごうきん ‥ガフキン
  • けいごうきん〔ガフキン〕
  • 軽合金 light metal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルミニウム,マグネシウムベリリウムなどの軽量金属の合金チタン (比重 4.51) の合金を含める場合もあるが,ここでは含めない (→チタン合金 ) 。またベリリウム合金は酸化物の毒性のために実用にいたっていないので,主要なものは前二者の合金である。アルミニウム合金の開発は早く,1903年ドイツの A.ウィルムによる Al-Cu合金で,10年には改良されてジュラルミン原形 Al-Cu-Mg合金となり,その特殊な時効硬化性が人々を驚かせた。マグネシウム合金も,ドイツの G.エレクトロンにより鋳造材として開発されたが,耐食性が悪いため,発展したのは第2次世界大戦後であった。しかし,軽量という点ではアルミニウム合金より有利である。軽量化をさらに実現するために Al-Li (リチウム) ,Mg-Li系合金の研究と発展が期待されている。

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百科事典マイペディアの解説

アルミニウム,マグネシウム,チタンなど軽金属を主体とする合金の総称。軽量であることが最大の特徴。ジュラルミンシルミンなど種類が多く,鋳物,圧延材として航空機・建築・船舶・機械部品などに用途が広い。最近では,耐熱性,耐食性がよく高強度のチタン合金の用途が増加している。
→関連項目アルミニウム

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世界大百科事典 第2版の解説

アルミニウム,マグネシウム,チタンなど軽金属を主体とする合金の総称。(比重約7.9)に比べて軽いものをいう。アルミニウム合金の発展は1906年にA.ウィルムがジュラルミンを発明したのに始まる。この合金は高温に加熱後,水中に急冷し,その後室温かそれよりやや高い温度においておくと強くなる。これは析出硬化といわれる硬化機構による。その後この原理を応用した種々の合金が開発され,特殊鋼の強さに相当するものも実用化され,第1次大戦から第2次大戦にいたる航空機の発展を支えた。

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大辞林 第三版の解説

比重の小さい合金。アルミニウム合金・マグネシウム合金・チタン合金など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

軽金属に各種合金元素を加えてつくられる合金。特徴は比強度(単位断面積当りの強さと密度との比)が高いことで、軽量で強いことを要求される場合に利用される。もっとも代表的な軽合金は析出硬化型アルミニウム合金(代表例ジュラルミン)であり、飛行機や自動車の材料として多量に用いられている。またマグネシウム合金も、強さはアルミニウム合金より劣るが、比重はアルミニウムの約3分の2であるので多量に使用されている。またチタン合金も、その優れた耐熱性のために航空宇宙機器材料として使用されている。[及川 洪]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 比較的軽量で、軽金属を主成分とする合金。マグネシウム合金、アルミニウム合金、チタン合金など。

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化学辞典 第2版の解説

広く実用化されている金属材料のうち,軽金属を使った軽い合金,すなわち密度の小さい合金をいう.一般に,マグネシウム合金(密度1.7~2.0 g cm-3),アルミニウム合金(2.7~3.0 g cm-3)をいうが,チタン合金(約4.5 g cm-3)も軽合金ということが多い.密度の小さなリチウム,ナトリウム,カリウム,カルシウム,ベリリウムなども軽金属であるが,現在,工業的な意味で実用金属材料としての合金はない.

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