人工真珠(読み)じんこうしんじゅ

精選版 日本国語大辞典 「人工真珠」の意味・読み・例文・類語

じんこう‐しんじゅ【人工真珠】

  1. 〘 名詞 〙 人造真珠一種で、主として養殖真珠の真珠核に真珠箔を塗装したもの。中心が貝なので貝パール、また、養殖真珠と模造真珠中間なのでセミパールともいう。昭和四三年(一九六八)の公正取引委員会告示により規定されたもので、それ以前は広く本真珠以外のものをいった。
    1. [初出の実例]「試験の上充分の成績を得ば人工真珠を養殖せんと」(出典:郵便報知新聞‐明治二六年(1893)二月二二日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の人工真珠の言及

【真珠】より

…最近ではコバルト60によるγ線照射や,銀塩による染色処理によって,ブルーやブラックに処理された真珠もあって,天然産(養殖も含んで)との判別は困難な場合が多い。
【人造真珠】
 日本では1968年以降,公正取引委員会によって貝,ガラス,プラスチックその他の材料で人工的に製造し,天然真珠または養殖真珠と類似のものを,〈人造真珠〉または〈人工真珠〉と表示することを義務づけている。人造真珠は,17世紀末にジャカンJaquinという名のフランスのビーズ製造業者が,真珠光沢を出す塗料,いわゆるパール・エッセンスを考案したのに始まる。…

※「人工真珠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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