人格責任論(読み)じんかくせきにんろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人格責任論」の意味・わかりやすい解説

人格責任論
じんかくせきにんろん

人間は素質と環境に制約されつつも,意思決定および行動の自由をもち,素質,環境をもある程度支配できるとする人間観を前提として,具体的行為だけでなく,その背後にある人格にも責任の基礎を認める理論。旧派の行為責任論と新派の性格責任論を止揚するものとして主張された。危険な人格を有責につくり上げた場合にはその人格形成についての責任をあわせて追及できると考えるため,常習犯人に重い責任を問うことが可能となる。しかし人格の形成過程はきわめて複雑で,そこから有責なるものとそうでないものを区別することは不可能であるとの批判がある。

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