仁井田益太郎(読み)ニイダ マスタロウ

20世紀日本人名事典 「仁井田益太郎」の解説

仁井田 益太郎
ニイダ マスタロウ

明治〜昭和期の法学者 東京帝国大学教授;貴院議員(勅選)。



生年
明治1年10月5日(1868年)

没年
昭和20(1945)年1月17日

出身地
陸奥国平(福島県)

学歴〔年〕
帝国大学法科大学〔明治26年〕卒

学位〔年〕
法学博士

経歴
明治26年司法官試補、のち判事となり、海軍経理学校、学習院で教鞭を執る。ドイツ英国に留学後、京都帝大教授を経て、東京帝大教授となる。東京帝大評議員、法典調査会委員などのほか、東京弁護士会会長、第二東京弁護士会会長などを歴任。また家事審判制度調査委員会委員、弁護士審査委員会委員も務めた。日本の民事訴訟制度を確立し、「仁井田法学」と称される。昭和9年から貴族院議員著書に「民事訴訟法大綱」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「仁井田益太郎」の解説

仁井田益太郎 にいだ-ますたろう

1868-1945 明治-昭和時代前期の法学者。
明治元年10月5日生まれ。仁井田陞(のぼる)の伯父。ドイツ,イギリスに留学後,京都帝大,東京帝大の教授を歴任。わが国の民事訴訟制度を確立し,「仁井田法学」と称された。昭和9年貴族院議員。昭和20年1月17日死去。78歳。磐城(いわき)平(福島県)出身。帝国大学卒。著作に「民事訴訟法大綱」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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