今堀村(読み)いまぼりむら

日本歴史地名大系 「今堀村」の解説

今堀村
いまぼりむら

[現在地名]八日市市今堀町

今在家いまざいけ村の南にある。西部を南北に御代参ごだいさん街道が縦貫、また東隣の芝原しばはら村から西進した柴原しばはら道が中央を横断している。集落東出ひがしで中出なかで茶屋出ちややでの三集落からなる。正和三年(一三一四)三月二三日の源次郎畠売券(今堀日吉神社文書)に「いまほりのかう」とみえる。天正一一年(一五八三)検地に際し、今堀惣中は三ヵ条の掟(同文書)を定め、検地帳登録者の土地所持権の遵守と検地実施を惣で監視する旨の取決めを行っている。同一二年八月の検地については、「蒲生上郡保内八郷内今堀村之内」と記す検地帳表紙、一〇月一日に提出された六ヵ条の起請文、年貢収納緩和を願った一二月二日付定書(以上同文書)が残る。同一八年の今堀村指出案(同文書)によれば高五四〇石余、うち二六〇石余が豊臣秀吉馬廻衆平井金十郎分、残る二八〇石余は豊臣氏代官支配地となっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報